要点
- 給与は「勤怠」「支給」「控除」の3群へ分けると整理しやすくなります。
- バック率は対象・期間・条件・端数処理まで決めて初めて再現できます。
- 計算結果だけでなく、キャストと管理者が根拠を確認できる明細が重要です。
給与計算を3つに分けて整理する
1. 勤怠から算出する部分
出勤日数、勤務時間、時給、日給などです。日付をまたぐ勤務、休憩、早上がり、遅刻・欠勤の扱いを先に定義します。スライド時給を採用している場合は、何の実績をどの期間で評価し、いつの給与から時給が変わるかまで必要です。
2. 実績から算出する支給
本指名、場内指名、同伴、ドリンク、ボトル、売上などのバックです。同じ商品でもキャストやイベントによって率が異なる場合は、誰に・いつ・何を・どの率で付けたかを残します。
3. 控除・調整
送迎、ヘアメイク、貸与品、源泉等、店舗で扱う控除・調整項目です。法令・契約に関わる扱いは専門家へ確認し、システム上では根拠と金額が明細へ出る状態にします。
バック率は「数字」だけでは設定できない
「ドリンクバック20%」という数字だけでは、実際の給与計算を再現できません。少なくとも次の条件を確認します。
- 対象商品・指名・売上の範囲
- 税・サービス料を含む金額か、税抜金額か
- 誰に振り分けるか、複数人の場合の配分
- 通常日とイベント期間の優先順位
- 固定額、率、段階制のどれか
- 1円未満の端数処理と締め期間
- 取消・返品・伝票修正時の再計算方法

勤怠とペナルティを切り離さない
遅刻や欠勤などの扱いを給与締めのときだけ別表で入力すると、対象日の確認が難しくなります。勤怠画面で発生状況を確認し、適用の有無と根拠が分かる形にします。
Lumina Adminでは基本的なペナルティ設定を標準パッケージに含みます。ただし、名称や計算方法は店舗ごとに異なるため、現在の就業ルール・契約・専門家の見解を確認したうえで運用してください。システムはルールを決めるものではなく、決めたルールを一貫して適用するための道具です。

給与明細で計算根拠を見せる
総支給額だけでは、キャストも管理者も差異を確認できません。勤務日数・勤務時間・時給、バックの内訳、控除、差引支給額を同じ明細で確認できるようにします。

差異が出た場合は、明細から勤怠・商品実績・修正履歴へ戻れることが大切です。給与を最後に手入力で合わせると、次回も同じ差が発生します。元データまたは設定のどこが違うかを直します。
設定前に店舗側で決めること
| 分類 | 確認する内容 |
|---|---|
| 締め期間 | 営業日基準、暦日基準、月末締め等 |
| 勤怠 | 出退勤、休憩、丸め、日またぎ、遅刻・欠勤 |
| 支給 | 時給・日給、各種バック、売上評価、イベント |
| 控除 | 項目、対象、固定額・率、給与明細上の表示 |
| 修正 | 締め後の扱い、承認者、修正理由、再出力 |
現在のExcel、給与明細、料金表、イベント表があれば、口頭説明より正確に整理できます。標準設定で足りない場合は、既存パッケージを土台に必要な部分だけカスタマイズします。